Q1. 太陽光電池の単結晶と多結晶の違いは? |
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A, |
固体のシリコンを溶かし、冷やして固めたものが結晶シリコンです。固める方法により、1つの大きな結晶からなる「単結晶」と多数の小さな結晶からなる「多結晶」に分かれます。多結晶は単結晶に比べ製造コストが安い反面、結晶と結晶の境目で抵抗が発生するために発電効率はが若干劣ります。
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Q2. 全国の1世帯あたりの年間平均消費電力量はどれくらいですか? |
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A, |
年間で約4,500kWhです。
(例)関西地区の場合、年間約106,800円(月平均約8,900円)に相当します。(電力会社資料より)
(例)1戸建て住宅で4人家族の電気代は月平均12,000 〜 13,000円程度です。
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Q3. 太陽光発電システムの設置による効果は? |
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A, |
太陽光発電による発電量や省エネ機器との最適な組合せにより、光熱費を少なくする総合効果があります。
【主なポイント】
@自家消費分を賄い3段目電気料金から削減できる。
A余った電力を電力会社に売電できる。
B時間帯別電灯契約で更に電気代を節約できる。
また、お客さま(家族全員)が節電意識を持つことで、平均15%の節電(※)が可能です。
(※) ECCJホームページ (財)省エネルギーセンター「生活の省エネルギー」より
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Q4. 全国平均でどのくらい発電するのですか? |
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A, |
4.2kWの太陽光発電システムの年間予測発電量は約4,200kWhになります。
(全国平均 : 1kWhあたり約 1,000kWh)
年間予測発電量とは |
@ |
地域 / 季節 / 時刻 / 天候等による日射強度変化 |
A |
設置角度 / 温度上昇 / ガラス面の汚れによる損失 |
B |
回路 / パワーコンディショナーの損失 |
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等を差し引いた値です。
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Q5. 天候(晴れ・曇り・雨)で発電量はどれくらい変わりますか? |
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A, |
天候による1日の日射量変化は次のようになります。 (↓ イメージ図)

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Q6. モジュールを設置する屋根の方位によって発電量は変わりますか? |
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A, |
方位によって発電量は変わります。
南を100%とした場合 (例:大阪・傾斜角30°の場合) |
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東・西・・・・・・・・約85% |
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南東・南西・・・・約96% |
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北・・・・・・・・・・・約40%(設置できません) |
(注)上記数値はNEDO全国日照関連データマップより算出 |
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Q7. 太陽光発電システムの操作は難しいですか? |
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A, |
全て自動運転で日々の操作は一切不要です。太陽電池モジュールに光が当たると運転を開始し、光が当たらなくなると運転を停止します。
運転状況(発電量他)はリモコン表示で確認することができます。
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Q8. PVとは何の略ですか? |
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A, |
Photo Voltaic (フォト ボルテック) 「光発電」という意味です。
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Q9. 季節によって発電量が変わるのはなぜですか? |
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A, |
モジュールに使用している単(多)結晶シリコンは、外気温が1℃上がると発電効率が約0.5%低下し、外気温が1℃下がると0.5%発電効率が良くなります。
つまり、季節による「外気温の変化」と「日照時間の変化」により、発電量は変わります。
地域により気象条件が異なりますのでいちがいには言えませんが、大阪の場合は1年の中で5月が最高の発電量になります。 (注)NEDO全国日照関連データマップより
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Q10. 太陽の光が当たるとなぜ発電するのですか? |
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A, |
太陽電池は結晶シリコンを加工した「N型半導体」と「P型半導体」の2種類を使って電気を起こします。
半導体に光が当たると対の「電子(-)」と「正孔(+)」が生まれ「N型半導体」には(-)が、「P型半導体」には(+)が集まり、両方の電極に銅線をつなぐことにより電気を取り出すことができます。
※1種類の半導体(N型またはP型)だけでは(+)と(-)がすぐに結合してしまい電気が流れなくなるので異質のN型とP型を接合して太陽電池を作ります。
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Q11. シリコン太陽電池とアモルファス太陽電池の違いは? |
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A, |
@結晶系シリコン太陽電池 |
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単結晶と多結晶のシリコン基板を使用したタイプで発電効率や信頼性面で優れており、現在はこのタイプが主流になっています。
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A非結晶系アルモファスシリコン太陽電池 |
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ガラスなどの低価格基板の上に、薄膜状にアルモファスシリコンを成長させて作る太陽電池で、結晶系に比べて信頼性面でやや劣りますが、コストは安価で電卓などに多く使用されています。 |
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Q12. 発電した電気を貯めておくことはできますか? |
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A, |
蓄電池を導入すれば
シャープなら、天気に合わせて蓄電池の放電開始時間を自動で調整、効果的に蓄電池を使用できます。
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Q13. バイパスダイオード機能とは何ですか? |
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A, |
アンテナ線や落ち葉などでモジュールの一部(セル)が日陰になると抵抗作用が働き、発熱して発電量が低下します。これを防ぐため、抵抗となるセルを迂回して電気を流れやすくするバイパス回路を設け、出力低下を防止しています。
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Q14. 4kwの発電システムでなぜ4kw使えないのですか? |
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A, |
システムの定格出力は、理想的な晴天日の最大発電量です。しかしシステムとしては次のような損失があるため実際のシステム出力は最大発電量(定格出力)の約70%程度にとなります。
@ |
パワーコンディショナー(接続箱機能含む)による損失 |
約10%以下 |
A |
配線・受光面の汚れによる損失等 |
約5%以下 |
B |
モジュールの温度上昇による効率低下 |
約10〜20%以下(季節変動あり) |
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Q15. システム(機種)はどう選ぶのですか? |
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A, |
ご家庭の年間電気使用量と太陽光発電量を比較してください。
例)和歌山地区で年間4,500kWh使用宅 ・・・4,20kWシステム 南1面設置の年間発電量 :4568kWh
上記の場合、太陽光発電で現在の電気使用量を賄えることになります。最終的には『屋根面積(設置スペース)』と『予算』で決まります。一般的に発電容量が多いほど、経済効果が大きくなります。
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Q16. 降雪地域の発電量は大阪に比べてどの程度少ないのですか? |
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A, |
4.20kWhシステム(※)の場合、大阪の年間予測発電量は4.352kWhです。
例えば、札幌市や仙台市の年間予測発電量は 大阪市とほとんど差はありません。
【参考】 |
年間予測発電量(大阪市対比) |
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札幌市 |
4,347kWh |
(-5kWh) |
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仙台市 |
4,265kWh |
(-87kWh) |
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(※)太陽電池モジュール:ND-150AM×28枚・南面設置・傾斜角度30度 日照量はNEDOデータより |
〈シャープ総合カタログ 2003 - 6月より〉 |
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Q17. セル変換効率とは? |
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A, |
太陽電池に入射した光のエネルギーをどれだけ電気に変えられるかを示す性能値のことで、変換効率が高いほど、太陽エネルギーをより多く電気に変えることができます。
例) |
セル交換効率20%とは |
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太陽エネルギーには、1uあたり1,000Wのエネルギーがあるといわれます。このエネルギーを1uの太陽電池に当てたときに、太陽電池が200Wの電気を作るとするとその太陽電池の変換効率は20%となります。 |
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Q18. セル・モジュール・アレイとは? |
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A, |
【セル】 シリコンの薄い板(ウェハー)に必要な発電層や電極等を作りこんだものをセルと呼び、太陽電池の基本単位となっています。
【モジュール】 54枚のセルを配列し、屋外で利用できるように強化ガラスで表面を覆いパッケージ化したものです。
【アレイ】 モジュールを複数枚、直列あるいは並列に配列し、架台に固定して結線したものです。
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Q19. 電圧は100V・200Vどちらも使用可能ですか? |
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A, |
パワーコンディショナーの出力は単層200Vで電力会社の電気と接続しています。分電盤より100V又は200Vを取り出す事ができます。但し、単層100V・3相200Vの配電線には接続することはできません。
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Q20. パネルを設置した屋根裏の温度が夏涼しく冬が暖かいというのは本当ですか? |
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A, |
パネル設置の前後で下記のような温度変化があります。
季節
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屋根表面温度 |
野地板(天井面)表面温度 |
温度差 |
※太陽電池モジュール表面温度
屋根材はカラーベスト |
太陽光
未設置 |
太陽光
設置 |
夏場 |
70℃ |
49.32℃ |
38.4℃ |
-10.92℃ |
冬場 |
-5℃ |
8.12℃ |
13.35℃ |
+ 5.23℃ |
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※新エネルギー財団ホームページより ・・・潟|ラス暮らしの科学研修所調べ
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Q21. モジュールガラス面の清掃は必要ですか? |
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A, |
砂塵・土埃などの汚れは、傾斜があれば降雨により流されるため、頻繁に清掃の必要はありません。
ガラス面の汚れによる発電効率の低下は約2%程度です。
※メンテナンスは販売店にご相談ください。
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Q22. モジュールが壊れた場合、修理は可能ですか? |
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A, |
万一、モジュールの一部が破損した場合、そのモジュールを接続しているシステム(1系統)の発電は停止します。この場合、破損したモジュールを交換すれば元の発電可能な状態になります。
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Q23. 故障した場合は? |
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A, |
太陽電池モジュールは耐久性において優れており、モジュールを取り付ける部材なども含めて、特別なメンテナンスの必要はありませんが、修理が必要な場合はシャープエンジニアリング鰍ナ対応します。
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Q24. 停電した時使えますか? |
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A, |
晴天の昼間であれば、専用コンセントから最大1,500W(※)まで使用できます。発電量は天候により変動し、運転している器機の負荷よりも発電量が少ない時はパワーコンディショナの運転を停止します。
(※) 起動電流の多い一部器機は使用できません・・・[例]モーターを搭載した器機
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Q25. 雷対策は? |
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A, |
モジュールが直接落雷を受けたという事例はなく、住宅の屋外に設置されている他の器機と同様で太陽電池だからといって落雷を受けやすいことはありません。太陽電池システムとしての落雷対策は、回路内にサージアブソーバー(避雷素子)等を組み込み誘導電流による故障を防ぐ対策を取っています。
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Q26. 地震に対する強度は? |
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A, |
太陽電池モジュールおよび架台の重さは、同面積の和瓦に比べ約1/4 〜 1/5と軽く、屋根への荷重は通常の家では問題ありません。また、ねじれ、振動などの確認試験や強度計算など充分な検討をした上で設計されています。
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Q27. 設置場所の風に対する制限は? |
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A, |
建築基準法施行令第87条に定められる「基準風速」による設置場所の制限があります。
設置高さが地上8mを越える場合(13m以下)、及び基準風速が40m/sの地域(高知県・鹿児島県の一部)では、屋根周囲の一部範囲への設置が出来ません。
また、基準風速が42m/s以上の地域(沖縄県及び離島など)では別途対応が必要です。詳細は設置工事マニュアル「設置場所選定時のご確認事項」を参照下さい。
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Q28. 雹(ひょう)でモジュールが割れる事はありませんか? |
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A, |
太陽電池モジュールのガラスは、JIS基準の強度(1mの高さから227gの鋼球を落下させてこれに耐えうること)に適合した3o厚の強化ガラスを使用しています。万が一ガラスが割れた場合でも、ガラスが樹脂により接着されていますので、殆ど飛び散ることはありません。
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Q29. 屋根勾配(傾斜角)によって発電量はどの程度違いますか? |
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A, |
傾斜角は30度前後が理想です(地域によって異なります)。傾斜角は低すぎても高すぎても発電量は少なくなります。傾斜角20度の場合、30度に比べて発電量は約2%程度低下します。
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Q30. 設置場所の高さ制限はありますか? |
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A, |
高さは地上13m迄です。これより高い場所(13m以上31m未満)には「高所用太陽電池モジュール」を用意しています。
〈建築基準法 施工令第87条〉
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Q31. 屋根置き型モジュール(NT/NEシリーズ)は横置きと縦置きでは発電量に違いがありますか? |
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A, |
縦置き / 横置きで発電量の差はありません。屋根の形状からモジュールのレイアウトを決めます。
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Q32. なぜ接続箱を使用するのですか? |
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A, |
保守点検回路を切りはなして点検作業を容易にします。また接続箱には「直流開閉器」「避雷素子」「逆流防止ダイオード」等が組み込まれ雷による被害対策の役目を果たしています。
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Q33. 塩害に対する対応は? |
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A, |
指定塩害地域(※)では、「塩害対応モジュール」を使用してください。
※指定塩害地域とは、季節風・潮風により塩害の恐れがある地域で海岸線より500m以内の地域及び強風により塩害の多発が予想される地域
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Q34. パワーコンディショナーの『高周波絶縁トランス』内蔵とは? |
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A, |
地震や落雷などによって、太陽電池モジュールが地絡した場合でも、電力会社の商用電源側の電流が太陽電池側に流れるのを防ぎます。長年の使用を考えた、信頼性を重視した設計です。
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