青春の一足
1990年代――それは、スニーカーがただの「靴」ではなく、
“戦闘力”だった時代。
街を歩けばハイテクスニーカー、雑誌を開けばエア搭載、
気づけば自分も「履きたい…いや、履かねば…!」という
謎の使命感に駆られていました。
そして同時に、“狩られる時代”でもありました。
そう、「エアマックス狩り」。
履いているだけでターゲットになるという、
今ではちょっと信じられないような狂気の時代です。
ちなみに自分も大学時代、ロッカーに入れていたスニーカーが
見事に“蒸発”した経験あり。
あれは盗難というより、もはや自然現象だったのかもしれません…。
そんな伝説の中心にいたのが、
エアマックス95 の通称「イエローグラデ」。
これがまた、カッコよすぎて罪深い一足。
過去に何度か復刻されてきましたが、
なんと今年3月にも再び登場。
しかも今年は、当時のオリジナルカラーも続々復刻という
“90年代勢、全員集合”みたいな状況。
そしてタイミングよく(?)自分の誕生日も3月。
これはもう、「買え」という天の声としか思えません。
とはいえ抽選販売。
当時は“狩られる側”、今は“当てる側”。
戦いのステージは変われど、難易度は相変わらず高い…。
が、しかし――

無事、当選。
勝ち取りました。
あの頃の自分に見せてあげたい。
ただ問題がひとつ。
履くタイミングがない。
あまりにも“ここぞの一足”すぎて、
逆に出番がないというパラドックス。
このままだと一生「新品のまま愛でるコレクション」になりそうですが、
きっとそのうち、“ここぞ”が来るはず。
…たぶん。(S.H.)









